青い春

青い春 [DVD]

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すごい遅くなったけどネタバレ含めレビューで残すとします。
この作品の一言感想であれば「もどかしい」コレが一番ぴったりくるかな。最後のTMGEのドロップのギターイントロが聞こえてくるとさらに胸にこみ上げてくるものがありました。優秀とは言いがたい生徒達の日々の苛立ちとかジレンマとか現実逃避とか思春期特有の本当にどうしようもないところが題材。夢に破れて現実を見ていく木村。夢うつつの世界から抜け切れないユキオ。クールに無関心を装いたいけど無視もできずに不安や苛立ちを抱いている九条。そしてそんな九条に憧れて、でもそれを上手に示すことも出来ずに誰より切ないイライラと、ふがいなくてもどかしい気持ちを残す青木。登場人物やあの独特の空気感に気持ち悪いくらいリンクできる人もいれば、さっぱりわからない人もいると思う。楽しいのにどこか本当に笑えなくて、いつも誰かを羨ましがったり、妬んだり。きっと九条は何度でも反芻するんだろうなぁ。「あの時、ああしていれば」と。だから大好きな九条にそんなことしか出来なかった青木がまたふがいなくて切なくなります。ラスト、「いーち」の掛け声でなんとなく予想がつくけど、必死で止めにいく九条の姿と、屋上の扉に書かれた「青木13回」を見た瞬間にぐーーってきた。正直、後味がいい映画ではないのでオススメしていいものかは迷いどころ。暴力シーンとかあるのでそれ系に弱い人はダメです。ちなみに山崎裕太が超いい味出してる(笑)こうゆうやついるよね系。女の子より中3以上の男の子に人気あると思う。他の人のレビュー見ても評価高いので興味があればぜひ。もう一度見たいなぁ。